Natural Translation の提唱

「直訳 対 意訳」「忠実 対 創造」「同化 対 異化(Domestication vs Foreignization)」などという2項対立的な翻訳論を超えて、「自然翻訳(Natural Translation)」という概念を導入するという、私のオリジナルな提案。

 

ポイントは、

●「日本語と英語間の場合」など、翻訳の対象となる言語を特定して議論する。

●自然な日本語、自然な英語となるような具体的手法を体系的にまとめる。

●上記2点において、方言の問題をどうするかは要検討。

 

まあ、実際には、既に多くの実務翻訳家が実践し多くの書籍に著していることばかりなのだが、あまり学問的に評価されていない。あるいは学問(翻訳論・通訳論)と分断されて存在している。日本の学者による翻訳論は、欧米の翻訳論を追いかけてばかり、あるいはその土俵に留まってばかりのような気がする。

 

簡単に言うと、日本語と英語は、すごーく、すごーく違う言語なのだ。外国人の多くは学者であってもそれを知らないし、一方、日本人はなぜかそれを「当然のこと」と思っている。

 

そんなことをきちんと認識した上で、新しい日英翻訳論、及び、日英翻訳技術論が展開できないか。