英語は you を主語にする?

Are you getting any red lights on the control panel?

コントロールパネルで赤く点灯しているランプはないか?

 

池上嘉彦によれば、英語は「する」型で、日本語は「なる」型だという。

分かりやすいので支持を集めているし、実際、そんな面が多い気もする。

冒頭の文も、英語は「you」を主語とし、「あなたは〜していますか」と聞いているが、

自然な日本語に訳そうとすると、「you」は出さずに、「lights」を主語にした方が良さそうだ。

(翻訳における「自然な日本語」とは何かという問題。)

 

随分昔、雑誌の編集者の頃、マーク・ピーターセン氏に取材依頼の電話をして、

「日本語は『〜がある』『〜になる』みたいな表現が多いが、英語は you を使って表現することが多いのでは」と言ったら、

「ピンとこない」と言われて、取材も断られた。別に恨んではいません(笑)。

 

池上嘉彦氏の仮説についても、「感覚的なものであり科学的ではない」という意見もある。

 

とはいえ、やっぱり、「Do you ~」とか「Are you ~」というような言い方が、

特に日常会話では便利なような気がする。

 

電池ありますか? ⇒ Do you have batteries?

 

(一般論を表すyouとちょっと話が混同? いや、これらには通底するものがある?)