副詞的目的格

『英文解釈教室』(伊藤和夫)を読んでいて初めて知った文法用語「副詞的目的格」。

 

これは、前置詞が付かない名詞句で、副詞的な働きをするもの。

 

例えば、「this morning」とか「last week」とか。

 

「副詞的目的格」などというとなんだか難しいが、なるほどそういうものとしてきちんと概念分類されると頭の中で整理しやすい。今まで、どんな時に前置詞が必要で、どんな時に不要かは、あまり意識したことがなかった。

(それにしても「〜句」とかいうのならわかるが、「〜格」なんていう名前はなんだか変だ。)

 

もっとも、前置詞も何も付かないのに名詞句が副詞の役割をするというのは、なんだか英語の文法のいいかげんなところでもある。昔は前置詞が付いていたとかいうのもあるのだろう。まあ、とにかく、覚えるしかないか。

 

ちなみに、「each other」は純然たるただの名詞句であり、これだけでは副詞句の役割はしない。動詞の目的語や前置詞の目的語になる。

We are tired each other.(お互い疲れた。)というのは間違い。

We laughed at each other.(お互いを笑いあった。)ならOK。