what 連鎖関係詞節

連鎖関係詞節については、「連鎖関係詞節では主格の関係代名詞も省略されることがある」も参照。

 

文中に「I think」「I believe」などが挿入されることがある。だいたい、関係代名詞等と併用される場合が多く、

 

That is Lucy's mother, who I think is a doctor.

 

といった感じになる。これを「連鎖関係詞節」などというそうだ。習ってないぞ。

 

さて、これのちょっと難しいバージョン。

 

Are you doing right things? (あなたは正しいことをしてますか。)

 

に、「あなたが思うところの(正しいこと)」を入れたい時、

 

× Are you doing you think right things?

 

とは書けない。

 

こういう場合、what を使って、一旦、

 

Are you doing what are right things?

 

こうする。ただし、この文そのものは文法的には正しいが、実際には使いようがない無駄な文だと思う。

「what are」の部分は本来、不要だから。(いや、なんかニュアンスの違いがあるのかな? それはともかく)

 

これに「you think」を入れて、

 

Are you doing what you think are right things?

 

とする。

 

つまり、「you think」などを入れるためには、what という関係代名詞をわざわざ持ってきて、連鎖関係詞節にする必要があるということ。

 

これ、合ってる?

 

 

 

(別の例)映画撮影現場で、銃が暴発して死亡者が出た事故のニュース。(一部改変)

 

Alec Baldwin shot what he was told was a safe gun.(アレック・ボールドウィンは、安全だと教えられた銃を撃った。)

 

これを非常に単純にすると、

 

Alec Baldwin shot a safe gun.(アレック・ボールドウィンは、安全な銃を撃った。)

 

だ。これに「he was told」(彼はそう教えられた)というのを挿入したい場合、

 

× Alec Baldwin shot he was told a safe gun.

 

とは書けないので、what を使い、一旦、

 

Alec Baldwin shot what was a safe gun.  とし、

 

これに「he was told」を挿入して、

 

Alec Baldwin shot what he was told was a safe gun.  とする。

 

こんな感じかな。