1文だけでは翻訳できない

メモ。

 

翻訳にはコンテクスト把握が必要。

ある文の訳が、前後の文や、全体の流れによって変わる。

(小山亘氏は、もっと大きな意味でのコンテクストにも言及。)

 

コンテクスト参照は(今のところ)機械翻訳にはできない。

機械翻訳は、基本的にピリオドで区切られた範囲で考えるだけだから。

 

Good morning!

にせよ、

Finally, he found the stone.

にせよ。

 

In all essential respects the little gable chamber was unchanged.

アンの小さな屋根裏部屋は、一見、何もかも以前と同じだった。(訳・河野万里子。NHKのラジオ英会話のテキストより)

 

赤毛のアンの翻訳はいっぱいあるから、今度比べてみよう。

 

 

「くるみ翻訳」というアイデア。英語から日本語に訳す時、ある範囲をくるんで訳すしかない。

ひとつのくるみの中に、さらにまた別のくるみが入ってくる。

 

前に書いたこと。

英語を翻訳して自然な日本語にしようとすると、なんだか、あらゆるものを変えないといけなくなることが多い。

これは、コンテクストのことを考える以前の、主として文法構造の違いから来る問題。 

これにさらにコンテクストの問題が重なる。

原作者の意図(と思われるもの)などを含めたさまざまなコンテクスト

(ナイダの「動的等価」ってのが、やっぱり概念としては分かりやすい?)

 

 

「コンテクストを把握した上での、日本語表現の問題」か?

さて、でも、最終的にどんな日本語表現が「うまい翻訳」になるのだろうか。

誰が決めるのだろうか。

結局ここに戻ってくる。 

 

 

直訳、意訳、たまに誤訳